円 福 寺

高野山 真言宗

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竹の位牌

古くから日本人の生活や産業、芸術などに深い関わりを持つ竹。 しなやかでありながら丈夫な竹はその素材特性を生かし、建材や家具、楽器、玩具、武具などに用いられ、 幾年もの間、私たちの暮らしに寄り添ってきました。竹林の織り成す景観は日本の風土を象徴するひとつとなり、 風が竹林を通り抜けるざわめきは私たちの耳に心地よく響き、風情を感じさせます。 また竹は青々としてまっすぐ伸びる様子から、清浄な植物の一つとされています。 家の囲いや神仏を祀る際に用いられるなど、古来より清めの力や癒しの力があると信じられてきました。 強靭な生命力を持つ竹。自然の枯渇を食い止められる次世代を担う自然な素材に違いありません。 二十数年間、唐木位牌の製造で培ってきた技術を生かし、受け継がれてきた伝統と思想、古来の姿を大切にし、 新たな素材と技法を取り込みました。温故知新の息吹、竹位牌「紡」の誕生です。